東映黄金期から大河の頂点へ 佐久間良子が語る演技人生の光と影
東映黄金期から大河の頂点へ 佐久間良子が語る演技人生の光と影の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。
1981年、日本放送協会(NHK)が誇る大河ドラマの歴史に、巨大な金字塔が打ち立てられた。橋田壽賀子脚本による『おんな太閤記』である。豊臣秀吉の正室・ねねの生涯を描いた本作で、彼女は大河ドラマ史上初となる「単独女性主演」の大役を射止めた。
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戦国という過酷な時代を包み込むような慈愛の心と、凛とした強さを併せ持つ「ねね」の像は、日本中の視聴者を魅了した。撮影現場では長尺の長台詞を完璧に頭に入れ、NGをほとんど出さない驚異的な集中力を発揮。共演者やスタッフを引っ張るその姿は、まさに戦国の母そのものだった。作中で発せられた「おかか」というフレーズは流行語となり、時代劇というジャンルに新しい風を吹き込んだのである。後年、現場スタッフが明かした秘話によれば、過酷なスケジュールの中でも彼女は一度も疲れた顔を見せず、共演者の体調を気遣い差し入れを欠かさなかったという。その包容力こそが、名作誕生の影の原動力だった。