なぜ今、二大書物がビジネスパーソンに刺さるのか?令和最新研究で紐解く「記紀」の真実

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『古事記』と『日本書紀』の決定的な差は、その「発信対象」にある。前者は天武天皇の命により、国内の豪族たちを統制し、天皇家による支配の正当性をロマンチックに伝えるために書かれた。語り部である稗田阿礼の驚異的な記憶力を太安万侶が書き起こした、エモーショナルな「身内向けのストーリー」だ。

一方の『日本書紀』は全く異なる。こちらは中国(唐)をはじめとする諸外国に対し、「日本はこれほど立派な歴史を持つ独立国家である」とアピールするための公式外交文書だった。そのため、漢文で書かれ、客観的な事実(あるいはそう見せかけた記録)が淡々と綴られている。現代で言えば、前者はファン向けのファンブック、後者はIR資料やプレスリリースといったところだろう。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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