日本最古の図書館はどこか?奈良の芸亭から現存する足利学校の謎を追う
日本最古の図書館はどこか?奈良の芸亭から現存する足利学校の謎を追うの詳細について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
記録上の発祥が芸亭であるならば、現存する日本最古の図書館・総合学問所として圧倒的な存在感を誇るのが、栃木県足利市にある史跡 足利学校です。
足利学校の歴史には諸説あり、平安時代初期の小野篁(おののたかむら)創設説や鎌倉時代の足利義兼説などが伝わりますが、歴史の表舞台に大きく登場するのは室町時代中期です。関東管領の上杉憲実(うえすぎのりざね)が書籍を寄贈し、禅僧の快元を招いて再興したことで学問の府として急速に発展しました。
戦国時代には全国から数百人規模の学徒が集まり、儒学、易学、兵学、医学などを学びました。1549年に来日したイエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルが、書簡で「坂東の大学」「日本国中最も大にして、最も有名」と西欧へ報告した話は有名です。足利学校が所蔵する書籍群の中には、中国の宋代に印刷された貴重な漢籍など国宝指定の書物が多数含まれており、中世の知を守り抜いた「生きた図書館」として世界的な価値を保ち続けています。