神さまの言うとおり最終回はなぜひどい?絶望結末とループの真相

神さまの言うとおり最終回はなぜひどい?絶望結末とループの真相の背景について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

『神さまの言うとおり』が駄作論争に巻き込まれたもうひとつの致命的な原因が、物語の中核を担っていた数々の謎が解明されないまま投げっぱなしにされた「伏線未回収問題」です。

かみまろ(神小路神麿)の正体とは何だったのか

第1部から圧倒的な脅威として世界に君臨した「神麿(かみまろ)」。ホームレス同然の引きこもり青年だった彼が、なぜ突如として神の力を手に入れ、世界規模のデスゲームを主催できたのか。劇中で明かされた事実は、彼自身もまた「高次元の存在から力を与えられただけの単なる操り人形に過ぎなかった」という肩透かしな真相でした。

かみまろは真の神ではなく、上位存在から選ばれた実験台(プロキシ)に過ぎず、最終的にはあっけなく退場。彼が抱えていた個人的な鬱屈や狂気は、世界の構造的な謎とは何ら論理的な結びつきを持っていませんでした。

上位存在「マナ」と巨大立方体の謎

かみまろの背後にいた、いわゆる宇宙的知性体・高次元存在である「マナ」。世界各地に飛来した謎の巨大立方体や、だるま・招き猫・こけしといった「日本の伝統玩具」を模した殺戮兵器がなぜ選ばれたのかという理由についても、整合性のある科学的・SF的説明は一切なされませんでした。

作劇上の実態として、マナをはじめとする上位存在は「不条理のメタファー」として配置されたに過ぎず、作者側も論理的な裏設定の完全回収を意図していなかった節が見受けられます。しかし、SF的・オカルト的な考察を重ねていたコアなミステリ好きの読者にとって、この「投げっぱなしの終幕」は強い肩透かし感と不信感を残す結果となりました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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