四大文明の文字を完全網羅!特徴と一覧・未解読の謎まで徹底解説
四大文明の文字を完全網羅!特徴と一覧・未解読の謎まで徹底解説の注目されている理由を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。
中国の黄河中流域で成立した殷(商)王朝の後期(紀元前1300年頃〜)に使用されていたのが、現代の漢字の直接のルーツである甲骨文字です。19世紀末、現在の河南省安陽市にある遺跡「殷墟」から発見されました。
甲骨文字の最大の特徴は、その用途が国家運営に関わる占い(亀卜・きぼく)に特化していたことです。殷の王は、戦争の勝敗、天候、農作物の収穫、病気の治癒などを神や祖先霊に問いかける際、亀の甲羅(腹甲)や牛の肩甲骨の裏に熱した青銅の棒を押し当て、表面に生じたひび割れ(卜兆)の形で吉凶を判断しました。その占いの結果や日付、問うた内容を骨に直接刻みつけたのが甲骨文字です。
甲骨文字はすでに数千種類もの文字を持ち、物の形を写し取った「象形文字」だけでなく、概念を抽象化した「指事文字」、複数の意味を組み合わせた「会意文字」、音と意味を合わせた「形声文字」という漢字の基本構造(六書)を備えていました。殷が周に滅ぼされた後も、金文、篆書、隷書、楷書へと姿を変えながら、3000年以上の時を超えて今日私たちが使う「漢字」へと連綿と受け継がれています。