太田裕美『最後の一葉』秘話と解釈|筒美京平×松本隆が生んだ傑作の真実
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本作のタイトルの背景には、アメリカの短編小説家オー・ヘンリの名作『最後の一葉』が存在する。病床の少女が窓の外に見える最後の木の葉に自らの命を重ね合わせる物語として知られるが、松本隆はその象徴的なモチーフを若者の切ない恋愛模様と失意の感情へと緻密に翻案してみせた。
散りゆく木の葉に揺れる乙女心。秋から冬へと移ろう季節の冷気と、去りゆく恋人への想いが交錯する描写は圧巻の一言に尽きる。単に悲しみを歌うのではなく、絶望の淵でかすかな希望を探し求める主人公の心理描写には、人間の弱さと強さが巧みに表現されている。物語の情景が鮮やかに目に浮かぶ歌詞のリアリティこそが、半世紀を経ても風化しない最大の真実と言えるだろう。