「アベック」はもう通じない?カップル死語の真相と令和の言い換え

「アベック」はもう通じない?カップル死語の真相と令和の言い換えの重要なポイントについて、専門知識を取りまとめてご紹介します。

かつて恋人同士を指す代名詞だった「アベック」という言葉。その語源は、フランス語の前置詞「avec(〜と一緒に)」に由来します。大正末期から昭和初期にかけて、当時の流行に敏感だったモボ・モガ(モダンボーイ・モダンガール)の間で使われ始め、戦後の映画や歌謡曲を通じて一気に国民的な定着を見せました。

しかし、1980年代後半のバブル期から平成初期にかけて、その使用頻度は激減します。衰退の決定打となったのは、トレンディドラマやファッション誌がこぞって英語圏の「カップル(couple)」を採用したことでした。ハイカラで都会的な響きを持っていたアベックは、時代の経過とともに「古臭い昭和の遺物」というイメージを背負わされることになったのです。

両者のニュアンスにも明確な違いがあります。「アベック」は第三者が男女の二人連れを外から客観的、あるいは冷やかし半分に眺める視点が含まれがちでした。一方の「カップル」は、二人の対等な関係性やライフスタイルそのものを尊重する響きを持っています。現在、アベックという表現が自然に使われるのは、野球の「アベックホームラン」や競技大会の「アベック優勝」といったスポーツ報道の特定用語のみに限られています。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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