赤白緑の国旗はどう見分ける?イタリア・メキシコの違いと色の真相

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横縞を採用している国々において、識別ミスが多発するのが「ハンガリー」と「ブルガリア」の対比です。遠目から見るとほぼ同じに見えるこの2国ですが、「最上段にある色が何か」さえ記憶しておけば見誤ることはありません。

ハンガリー国旗は上から「赤・白・緑」の順序です。この配色は13世紀のアールパード王朝時代からの紋章色に由来し、1848年革命の際に自由への希求を込めて三色旗として正式採用されました。それぞれの色には深い象徴性があり、赤は「国家の独立のために流された愛国者の血」、白は「国民の清らかな忠誠心と自由」、緑は「祖国の豊かな大地と未来への希望」を表します。

これに対し、ブルガリア国旗は上から「白・緑・赤」と並びます。ブルガリアは歴史的にロシアをはじめとするスラブ諸国との結びつきが強く、当初はスラブ共通色である「白・青・赤」の旗を志向していました。しかし、オスマン帝国からの解放戦争を経て独立を果たす際、農業と自然の豊かさを尊ぶ意味から、青を「豊かな森林と大地を象徴する緑」へと変更した経緯があります。白は「平和と自由」、赤は「独立闘争で散った兵士たちの勇気と犠牲の血」を意味します。

さらに注目すべきは中東の大国、イラン・イスラム共和国の国旗です。上から緑・白・赤の順で並ぶ横三色旗ですが、中央にはアッラーの文字をカリグラフィー化した赤い国章が刻まれ、緑と赤の境界帯には「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」というクーフィー体のアラビア文字が計22回緻密に繰り返されています。緑はイスラム教の神聖な色、白は平和、赤は殉教の覚悟を宿しており、外見は三色旗でありながらイスラム革命の教義そのものが縫い込まれているのです。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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