国家破綻のレバノンでなぜ富豪が?金持ちの資産構造と驚愕の格差

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レバノンにおける富の偏在は、単なる市場経済の結果ではなく、政治システムに組み込まれた構造的な産物です。同国では宗教宗派ごとに大統領(キリスト教マロン派)、首相(イスラム教スンニ派)、国会議長(イスラム教シーア派)などの重要ポストを配分する宗派主義政治(コンフェッショナリズム)が採られています。

各宗派のトップに君臨する有力政治指導者(ズアマ)たちは、自派閥の金融機関、通信会社、港湾管理、輸入代理店などの利権を牛耳り、国家財政を私物化してきました。銀行セクターは政府に天文学的な金利で資金を貸し出し、政治家と銀行経営陣は巨額の配当と金利収入を吸い上げ続けました。その結果として引き起こされたのが2019年以降の国家破綻です。

国家がどれほど傷つこうとも、利権の源泉を押さえている支配階層は富を失わず、むしろ脆弱になった国民を自らの後援関係(パトロネージ)の下に一層依存させる構造が続いています。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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