相撲の廻しに挟む「さがり」の正体とは?落ちても不問の理由と奇数の謎
相撲の廻しに挟む「さがり」の正体とは?落ちても不問の理由と奇数の謎の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
大相撲のルール上、廻しを引いて技を仕掛ける攻防は相撲の醍醐味ですが、「相手のさがりを故意に掴む行為」は明確な反則(禁じ手)として日本相撲協会の審判規定に明記されています。
この厳格なルールが存在する理由は、さがりの位置関係にあります。さがりが垂れ下がっている真後ろには、力士の最もデリケートな急所を覆っている廻しの中心部、通称「前袋(まえぶくろ)」が存在します。
廻しの前袋に手をかけて強く引く行為は、相手に致命的な苦痛や怪我を与える危険があるため、絶対的な反則と定められています。しかし、白熱した取組の最中に一瞬で掴んで良い部位と悪い部位を判別するのは容易ではありません。そこで、前袋の前面にさがりを垂らしておくことで、「ここから先は手を入れてはならない危険ゾーン」であることを対戦相手に直感的に知らせる目印(ガード役)を果たしているのです。