桜と防災の半世紀、広島「土師ダム」が直面する気候危機と地域再生の最前線

桜と防災の半世紀、広島「土師ダム」が直面する気候危機と地域再生の最前線に関する最新の話題を分かりやすく解説いたします。

ダムが抱える宿命的な課題の一つが、上流から流れてくる土砂が湖底に溜まる「堆砂問題」だ。貯水容量が圧迫されれば、治水能力や利水機能が著しく低下する。これに対し、最新の浚渫(しゅんせつ)技術を用いた土砂の撤去と、その土砂を建設資材や農地改良材として再利用する循環型リサイクルが本格化している。

また、水質の維持と生態系の保護も重要なテーマだ。湖内の水質汚濁を防ぐため、曝気(ばっき)装置による酸素供給やバイオによる水質浄化策が講じられている。その結果、湖畔には多くの野鳥が飛来し、水生昆虫や魚類が豊かに生息する環境が保たれている。人々の安全を守る無機質なコンクリートの壁の内側に、豊かな生命の営みが広がっているのだ。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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