運命のリングから9年――高山善廣の人生を変えた「あの事故」と、対戦相手が背負い続けた十字架の真実

運命のリングから9年――高山善廣の人生を変えた「あの事故」と、対戦相手が背負い続けた十字架の真実にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

この悲劇において、最も心を痛めていたのは被害者である高山自身だったのかもしれない。彼は意識を取り戻し、意思疎通ができるようになって真っ先に「ウラノは大丈夫か」と気遣ったという。プロレスという競技の危険性を誰よりも理解していた帝王は、対戦相手を責めるようなことは一切しなかった。

「誰も悪くない。これがプロレスだ」。高山が発したこの無言のメッセージは、ヤス・ウラノだけでなく、業界全体を救う救いとなった。もし高山やその関係者が相手を責めていれば、ウラノのレスラー生命はそこで絶たれていただろう。プロレスの厳しさと、それを受け入れる覚悟が、そこにはあった。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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